ニワトリ★スター 最新情報
13.08.26《たなか雄一狼プロフィール Vol.3》

『ニワトリ★スター』の著者、たなか雄一狼さんご本人に執筆していただいているプロフィール連載、第3回です!
 
《たなか雄一狼プロフィール Vol.3》
80年代は中高生として過ごしました。
武闘派ではなく、都会っ子の屈折した半端な不良として。
この時期に私に本格的な“暗黒面”が芽生えた気がします。
ダークサイドと申しますか…。
 
しかし高校2年の時、日本料理の板前を目指したいという願望が生まれ高校の中退を願い出ました。友人の兄上がその料亭で板前修業を積んでおられ、その方の生き様や思想に傾倒したからでありました。
ですが当時の担任恩師から「高校くらいは出たほうが絶対に良い」と熱意を込め説得された事により中退は思いとどまりました。
基本的にその料亭は、一年に一人の内弟子しか認めず、弟子入りの基本条件が中卒、調理学校を出ていない男子という掟があったのですが、友人の兄上の推薦を得て高校3年の時点で頭を坊主にし、料亭までご挨拶に伺い、親方に弟子入りを願い出たところ幸運にも特例として内定を頂き、高校卒業と同時に入門との運びとなりました。
 
完全寮制で先輩方5人と一部屋、二段ベッド3台の修行生活でした。
それまでは学生として気侭にやりたい放題の生活を送っていましたので、それは、それは厳しく苦しい社会の洗礼でした。
しかも内弟子という特殊で閉鎖的な世界でありましたので、順応するまでは自身で選んだ道であるはずが、まるで刑務所にでも入れられたたような心持ちで最初の数ヶ月は過ごしました。
 
料理の修業を通じ沢山の事を学びました。
 
職人という価値観を体感しました。
 
社会に出ても両親に金銭的な迷惑をかけました。
 
仕事も遊びも学生では味わえない世界を知りました。
 
一度、夜逃げの形で数日間の逃亡生活をしました。
両親に「地元でコソコソ隠れて生きるのか?」と叱られました。
親方や先輩が温かく諭してくださった御陰で、なんとか出戻りさせて頂きました。
 
五年弱の修行でしたが、料理の道以外でも人生において大切な事を学ばせてもらいました。
 
(つづく)

PAGE TOP